【書評】『なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?』 | 言語学者が小学生の素朴な質問に答える面白さ満載の一冊

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  • 言語学って難しそう…そう思っていない?川原繁人 著『なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?』は、そんな固定観念を覆す驚きの一冊。
  • 小学生の素朴な質問に言語学者が本気で答える、新しい形の言語学入門書。プリキュアの名前やポケモンの進化、子どもの言い間違いなど、身近な話題から言葉の不思議に迫る。
  • 言語学の基礎知識が自然と身につく、画期的な本の魅力を徹底解説!言葉好きはもちろん、教育関係者や親御さんにもおすすめの良書。

こんにちは!たろりすだよ🐿️📚今日は、川原繁人さんの『なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか? 言語学者、小学生の質問に本気で答える』という本を紹介するよ。

言語学という学問の面白さを、小学生とのやりとりを通して伝える一冊なんだ。
難しいイメージのある言語学が、実は身近な話題にあふれていることに気づかされるはずだよ。

一緒に言葉の不思議を探検しに行こう!

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『なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?』の3つの魅力

1. 小学生の素朴な質問から言語学の面白さを発見

この本の最大の魅力は、小学生の素朴な質問をきっかけに、言語学の奥深さを伝えている点だね。

例えば、「なぜ日本語には『゛』が付く文字と付かない文字があるの?」という質問から、「濁音」と「無声音」の違いを説明したり、「プリキュアの名前になぜ『ぱぴぷぺぽ』が多いの?」という疑問から、子どもが発音しやすい音の法則性を解き明かしたりしているんだ。

身近な言葉の中に潜む言語学の宝物を、小学生と一緒に掘り起こしていく過程がワクワクするんだ。

2. 言語学の知識が日常にも役立つことを実感

この本のもう一つの魅力は、言語学の知識が日常生活にも活きてくることを教えてくれるところだよ。

例えば、「『か』と『が』の発音の違い」を理解すると、外国語の発音が上達したり、「ポケモンの名前に濁音が多いのはなぜ?」という問いからは、キャラクターの名付け方のコツが見えてきたりするんだ。

言語学は決して難しい学問ではなく、生活を豊かにするツールなんだって伝えてくれるんだ。

言語学って、「私はどうやってしゃべっているんだろう」って一人で考えてもいい学問なのね。すごい楽ちんでお金もかからない。

『なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?』

3. 著者と小学生の対話から学びの本質が見える

そしてこの本のもう一つの見どころは、著者と小学生の対話そのものが、学びの本質を体現している点だよ。

著者は小学生の質問に真摯に向き合い、時には逆に質問を投げかけながら、共に言葉の謎を解いていくんだ。
そこには、教える側と学ぶ側の垣根を超えた、学びの本来の姿があるんだよね。

著者が提唱する「教育は対話であるべき」という考え方が、随所に感じられる構成になっているんだ。

言葉の不思議を通して見えてくる、人間の本質

この本を読み進めていくと、言葉の不思議を探求することが、人間の本質を理解することにつながっていくことに気づかされるんだ。

例えば、「子どもの言い間違いは間違いじゃない」という指摘からは、言語習得のメカニズムが見えてくるんだけど、それは同時に、失敗を恐れず試行錯誤することの大切さも教えてくれているんだよね。

子どもの言い間違いを音声学的な観点から分析すると規則性が見えてくる。子どもたちはデタラメに自分たちのことばをでっちあげているわけではない。

『なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?』

また、「方言のおもしろさ」を伝える章からは、言葉の多様性が、そのまま人間の個性の多様性につながっていることが伝わってくるんだ。

言葉の背景にある文化や歴史をひもといていくことで、人間社会の営みそのものが立ち現れてくるんだよね。
言語学は言葉だけでなく、人間そのものを映し出す学問なんだって、改めて教えてくれるんだ。

ことばというのは、すべての学びの基礎になるものですから、小さい時にことばについて考える姿勢を身につけておくことは決して損になりません。

『なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?』

言語学の魅力を伝えるための著者の工夫

この本の素晴らしいところは、言語学の魅力を伝えるための著者の工夫が随所に感じられることだよ。

まず、小学生の目線に立って、難しい専門用語をできるだけ避け、平易な言葉で説明しようとしている姿勢が印象的だったんだ。
例えば「母音」という言葉を使いそうになって言い直したり、難しい概念は身近な例え話で説明したりと、相手の理解度を考えながら話を進めているのがよくわかったよ。

また、授業中に「今この教室でみんなが両唇音を使っている人は?」と質問して手を挙げてもらったり、声を出して発音の実験をしてみたりと、参加型の要素を取り入れているのも効果的だったと思うんだ。
頭で理解するだけでなく、体験を通して言葉の不思議を実感できる工夫が、いろいろと散りばめられていたよね。

そして何より、小学生の発言をていねいに拾い、ときにはその発想から新しい発見につなげていく著者の姿勢に、学び合いの本質を感じたんだ。

私は小学生を相手に授業をした際、「先生として一方的に何かを教える」という意識を極力なくして臨みました。「小学生と一緒に何かを考えたい」という気持ちが強かったのです。

『なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?』

一人の研究者として小学生から学ぶ謙虚さと、言葉への飽くなき探求心が、バランス良く表れている点が素晴らしいと思ったよ。

本書の総合評価

本書の最大の長所は、難解なイメージのある言語学を、小学生でも理解できるレベルまで噛み砕いて伝えている点だと思うんだ。
音声学の基礎知識から言語習得の不思議まで、言語学の魅力が凝縮されているんだけど、一つ一つの説明がとても具体的でわかりやすいんだよね。

『か』と『が』の違いは、のどの話みたいだね。(中略)『か』と『が』は何が違うのかというと、『かきくけこ』の時は声帯が開いて震えなくなっちゃう。だけど、『゛』が付いて『がぎぐげご』になると声帯が震えます。

『なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?』

初学者や子ども向けの本としては、言語学の面白さを十分に伝えられている良書だと思うよ。何より、言葉への興味や探求心を育む一冊としては最高の教材だと感じたんだ!

総合評価は、★★★★☆(5点満点中4点)!

『なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?』から学ぶ、言葉と向き合う姿勢

さてここからは、この本から学べる教訓を、僕たちの言葉生活にどう生かせるか考えてみようか。

  1. 言葉の不思議に気づく感受性を大切に
    小学生が投げかける言葉の謎は、僕たちが見過ごしていた言葉の不思議の宝庫だよね。
    彼らの素朴な問いかけに真摯に耳を傾け、言葉の謎を一緒に解き明かしていく姿勢は、言葉と向き合う上でとても大切だと思うんだ。
    日常生活の中で言葉の不思議を発見する感受性を、僕たちも忘れないようにしたいよね。
  2. 言葉は使いこなすより、まず楽しむこと
    言葉は正しく使わなきゃいけないって意識が先行しすぎると、言葉への興味が失せてしまうかもしれない。
    まずは言葉で遊び、言葉の多様性を楽しむこと。子どもの言い間違いも、言葉の創造性の表れだと捉えられる柔らかい姿勢が大切だよね。
    言葉を楽しむことから、きっと新しい言葉の世界が広がっていくはずだよ。
  3. 言葉の学びは、人間理解の学びでもある
    言語学が教えてくれるのは、言葉の仕組みだけじゃない。
    言葉の背景にある文化や歴史、そこに生きる人間の営みまで見えてくるんだよね。だから、言葉の学びは人間理解の学びでもあるんだ。
    言葉の不思議に向き合うことを通して、自分自身や他者の心の機微に触れる感性も育んでいきたいよね。

この本が伝えてくれたのは、言葉の学びの楽しさだけじゃない。言葉を通して人と向き合い、ともに学んでいくことの喜びでもあるんだよね。
著者の小学生に寄り添う姿勢からは、教えるということの本質が透けて見えるような気がしたんだ。

言葉の不思議を入り口に、もっと言葉の世界を探検してみたくなった人は、ぜひこの本を手に取ってみてほしいな。
きっと君も、言葉の魅力にたっぷりと浸れるはずだよ。

本書で特に印象に残った言葉3つ

言語学って、「私はどうやってしゃべっているんだろう」って一人で考えてもいい学問なのね。すごい楽ちんでお金もかからない。

『なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?』


言語学の魅力を一言で表した、素敵な言葉だよね。誰でも気軽に始められる言葉の探求の面白さが伝わってくるんだ。

子どもの言い間違いを大人たちは「言い間違い」って言ってしまいがちなんだけど、私はあんまり「間違い」って考えたくないんです。

『なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?』


子どもの創造的な言葉づかいを、間違いではなく言葉の発展過程だと捉える著者の姿勢に共感したんだ。

もっともっと言語の多様性を大事する世の中になったらいいなって、私は思っています。

『なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?』


言語の多様性を尊重することの大切さを訴える著者の思いが胸に響いたよ。一つの正解を求めるのではなく、多様な言葉の表現を認め合える社会になってほしいね。

まとめ:言葉の学びを通して、人と言葉の新しい関係を築こう

『なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?』は、小学生との対話を通して言語学の面白さと奥深さを伝えてくれる、ユニークな言語学入門書だよ。

著者と小学生の探求の旅に同行しているうちに、僕たちは言葉への新しい向き合い方を教わっているような気がするんだ。

言葉は正しく使うだけのものじゃない。
言葉で遊び、言葉の可能性に挑戦し、ときには言葉をつくりだしていく。
そんな創造的な営みへの誘いが、至るところに散りばめられているんだよね。

そしてその根底にあるのは、言葉を通して人と向き合い、ともに学ぶ喜びなんじゃないかな。
著者が小学生とともに言葉の不思議を解き明かす姿からは、言語学という学問を通した、人と人との新しいつながり方が見えてくるような気がしたんだ。

この本を読み終えたとき、言葉の学びへの期待と、人との新しい出会いへのワクワクで胸が膨らむはずだよ。
わくわくドキドキのことば探検、ぜひ君も体験してみてほしいな。

さぁ、言葉の不思議の扉を開けるとしよう。
きっと、言葉と人生の新しい地平が広がっているはずだ。

言葉の不思議を探しに行こう!

たろりす
たろりす

じゃあまたね〜✋

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