- 青森のリンゴ農家・木村秋則氏が著した『リンゴが教えてくれたこと』は、無農薬・無肥料による自然栽培の挑戦記録。
- 9年間の無収穫期を乗り越え、持続可能な農業を実現した木村氏の知恵と情熱が詰まっている。
- 本記事では、奇跡のリンゴ栽培法や自然との共生、そしてSDGsにも通じる農業の未来について、木村氏の著書から学んだエッセンスを紹介。環境に優しい農業や食の安全に関心のある方必見の一冊。
こんにちは!たろりすだよ🐿️📚今日は、青森のリンゴ農家・木村秋則さんの書『リンゴが教えてくれたこと』を紹介するよ。この本は肥料も農薬も使わずリンゴを作る「奇跡の農法」の記録なんだ。
常識を覆す果樹栽培の手記とは?そこから見えてくる自然と寄り添う農の真髄に迫る、感動的な1冊になってるよ。
一緒に、リンゴ農家の知恵と勇気に学んでいこう!📖✨
『リンゴが教えてくれたこと』の魅力3選
1. 肥料・農薬なしのリンゴ栽培に挑む
この本の最大の魅力は、「常識外れ」とも言える、肥料や農薬を一切使わないリンゴ作りに果敢に挑んだ軌跡が描かれているところだね。
著者は、農薬による体調不良を機に「自然栽培」に転換。最初は無収穫の時期が9年も続くなど、試行錯誤の連続だった。
農薬散布の後はリンゴ畑の周辺にドクロマークの三角旗が立てられていたのを覚えています。
『リンゴが教えてくれたこと』
普通ならとっくに諦めてしまいそうな苦難の日々。でも著者はリンゴの木に寄り添い、何度も話しかけることで、不可能を可能にしていくんだ。根気強さと信念の強さに脱帽だよ。🙇♂️
2. 自然の摂理から学ぶ
そしてこの本のもう1つの魅力は、リンゴ作りを通して、自然界の摂理を学んでいくところだね。
自然界では害虫も益虫もありません。食うものと食われるものがいて、自然はバランスを保っています。
『リンゴが教えてくれたこと』
慣行農法では害虫は駆除すべき敵だけど、木村さんは虫たちとの付き合い方を模索。ハマキムシの卵の傍らには、天敵のテントウムシの卵が産み付けられている。そんな生態系のバランスを観察し、深く学んでいく姿が印象的だったよ。🐞
3. 共生の農業を目指して
そして何より、この本が訴えかけているのは、人間と自然が共生する農業の在り方だと思うんだ。
人間はもっと謙虚であるべきだと思います。人間は自然の支配者ではなく、自然の中に人間がいるよと考えるべきです。
『リンゴが教えてくれたこと』
モノカルチャー化が進む現代農業の弊害を鋭く指摘し、生物多様性を尊重した農業の営みを説いている。それは持続可能な社会を作る上でのヒントにもなるはずだよ。
技術論を超えた、魂の記録
でもこの本は単なる農業技術書じゃない。著者の魂の軌跡でもあるんだ。
私は死に損ねたわけですが、死ぬ気持ちでいかないと自然は答えを教えてくれませんでした。
『リンゴが教えてくれたこと』
絶望のどん底で、自殺をも考えた木村さん。でも山奥のドングリの木に「答え」を見出し、再起する。その生き様からは、諦めない心、信念を貫く勇気を学べる気がするんだ。
同時に、家族を犠牲にしながらも妻に支えられ、ともに乗り越えていく姿にも、胸を打たれずにはいられない。
女房にもこのことを伝えました。何を意味しているのでしょうか。いろんな悩みや考えごとがいっぱいあって自分を追い詰めていたから見えたのでしょう。
『リンゴが教えてくれたこと』
愛する人を信じ、支え合うことの尊さ。それもまた、この本が教えてくれる大切なことだと思うんだ。
木村さんの功績と、これからの農業の在り方
木村さんの取り組みは、単に1農家の成功譚にとどまらない。有機農業や自然栽培の先駆けとして、日本の農業に一石を投じた功績は大きい。
でも率直に言って、木村さんほどの情熱と技術を持つ農家はまだ少数派だと思う。多くの農家は、依然として慣行農法から脱却できずにいる。それは現代の農業政策の課題でもあるんじゃないかな。
自然栽培は特別難しいことをやっているわけではありません。誰でもできる栽培をみんなと一緒に取り組んでいきたいのです。
『リンゴが教えてくれたこと』
木村さんはこう呼びかける。ノウハウを知れば、自然栽培は誰にでもできると。そのためには、行政の支援策や、消費者の意識改革も必要だろう。
オーガニック農産物への理解を広げ、農家が安心して自然栽培に取り組める環境作り。一人一人ができることから始めていきたいものだね🌾
『リンゴが教えてくれたこと』の光と影
この本の最大の魅力は、壮絶な苦難を乗り越え、不可能を可能にした木村さんの生き様そのものだよ。
リンゴ栽培の現場から、命の循環や共生の在り方を体感的に伝えてくれる点も見事。 観察眼の鋭さと、優しく語りかける文体に引き込まれずにはいられない。
一方で、技術的なノウハウの記述が少ないのは少し物足りないかも。もう少し具体的な栽培方法のコツなどがあれば、担い手を増やす一助にもなったんじゃないかな。
でも全体を通して、魂を揺さぶる感銘深い書であることは間違いない。農業の未来を考えるすべての人に、ぜひ読んでもらいたい1冊だね。
総合評価は、★★★★☆(5点満点中4点)!
『リンゴが教えてくれたこと』のエッセンスを、日常にどう生かす?
さて最後に、この本から学んだことを、どう日常に活かせるか考えてみよう。
- 自然の摂理に耳を澄ませる
虫や草、土の声に耳を傾ける。身の回りの小さな生命の営みを感じることから始めよう。日々の慌ただしさに紛れて、自然を観察する心の余裕を大切にしたいよね。 - 過程を楽しむ
木村さんのリンゴ作りは、結果より過程を大切にしている。物事の成否より、そこに至る道のりを味わい尽くす。そんな姿勢は、仕事でもプライベートでも生かせるはずだよ。 - 諦めない心を持つ
9年もの無収穫を耐え抜いた木村さん。簡単に諦めず、信念を貫く強さを持ちたい。壁にぶつかった時、リンゴ農家の不屈の精神を思い出そう。きっと、踏ん張る力をくれるはずだよ。
この本が伝えるのは、人間も自然の一部であるという、根源的な気づきだと思うんだ。
効率や利益を追求する現代社会の荒波に揉まれながらも、自然体でいること。足元の小さな生命を慈しむこと。そして誰かを信じ、支え合うこと。
そんな人間本来の在り方を、リンゴ農家の壮絶な体験を通して教わった気がするんだ🍎
心に響いた言葉3選
私はこの農業をやって幸せです。以前は農薬が怖くて顔を覆っていたのですから。今は家族で笑いながら作業ができます。
『リンゴが教えてくれたこと』
幸せの在り処について考えさせられる一節だよ。 農薬という恐怖から解放され、家族との絆を育む喜び。シンプルだけど深い幸福感が伝わる言葉だね。人生の本当の意味を問いかけてくる、示唆に富んだ一節だと思うよ😌
神様が地球のみんなのお願いを聞いてくれるとします。「家族みんなが、金持ちで幸せに暮らせますように」などと人間は願います。神様が木や鳥やすべての地球上の生き物の願いを聞きます。すると何のお願いが一番多いでしょうか。「人間が地球からいなくなった方がいい」
『リンゴが教えてくれたこと』
自然界における人間の立ち位置を、ユーモアを交えつつ鋭く問うた言葉だね。 自然の視点から人間の在り方を諷刺的に描写。木村さんの洞察力と表現力に脱帽だよ。人間の驕りを戒め、謙虚に生きることの尊さを説いた迫力ある一節だね。
この栽培を許してくれた木村家のお袋も親父も、リンゴが実るのを見届けるようにして亡くなりました。よく「イエス」と言ってくれたものだなあと、当時のことを今でも思い返します。
『リンゴが教えてくれたこと』
家族の絆の強さ、支え合う尊さが伝わってくる、涙なくしては読めない一節だよ。 家族愛に支えられ、不可能を可能にした木村さん。両親への感謝の思いがひしひしと伝わる感動的な言葉だね。人は1人では生きられない。支え合うことの意味を教えてくれる、胸を打たれる一節だよ。
木村さんの深い人生観や洞察力が滲み出ていて、読むたびに新たな気づきがあるんだ。
この本の魅力は、こうした言葉の数々に凝縮されてるんじゃないかな。
木村さんのリンゴ農園から、君へ
『リンゴが教えてくれたこと』を読み終えた今、木村さんが問いかけていることの本質が見えてきたような気がするんだ。
僕たち現代人は、利便性や効率を求めるあまり、どこかで自然との繋がりを失ってしまっているのかもしれない。外見の美しさや、すぐに結果の出ることばかりを求めて、命の根源から遠ざかっているのではないだろうか。
でも、たとえ回り道に見えても、自然の摂理に逆らわず、寄り添おうとする努力は決して無駄じゃない。そこにこそ、生きとし生けるものの、共生の在り方があるのかもしれない。そんなことを、リンゴ農家の壮絶な半生が教えてくれたんだ。
無農薬・無肥料のリンゴ作りは、ある種の”革命”だ。しかしその根底にあるのは、生命を慈しむ”愛情”に他ならない。利益よりも、共生を選んだ生き方。そこには、人生の深い意味が隠れているような気がしてならない。
木村さんのリンゴ農園から、僕たちに問いかけられていること。それは決して遠い世界の出来事じゃない。一人一人の選択が、未来を作っていく。そのことを、君にも感じ取ってもらえたら嬉しいな。
『リンゴが教えてくれたこと』は、そんな生き方のヒントにあふれた1冊だと思うんだ。ぜひ、君の人生の指針にしてみてほしいな。
自然の愛に包まれたリンゴの詩は、きっと君の心を優しく照らしてくれるはずだよ。
じゃあまたね〜✋
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